新たなスペースを改築し作業効率アップへ【工場修繕事例】

“働く現場目線”の修繕工事を行うダイワ工業では、
工場・倉庫・店舗といった事業系鉄骨建築の新築や改築、修繕等を直営工事で行なっています。
これまでに手がけた工事のなかで、お客さまから高い評価を得た外壁修繕工事の事例をご紹介します。

工場の一角に、新たな部屋を作りたい【プロジェクト概要】

今回のブログでご紹介するのは、埼玉県松伏町のある金属加工A社様から依頼を受けた
工場内の修繕工事のお話です。

その工場では、主にプラスチック容器などを成形するための金型や、金属部品などを加工・製造されています。

見つかった課題

新たな部屋を改築するために換気量を概ね計算し、風量などを考慮した
換気扇の検討と設置に伴う防虫対策、さらに少し大きめのスペースを作ることで
荷物置き場が不足する可能性がありました。

ダイワ工業の【提案・施工】

金属の洗浄には、液体の薬品を使っていることから、
内部の壁には耐水性・耐久性・強度にも優れたステンレスを採用。
工場内部を区画する壁にステンレス板金を使うのはレアなケースですが、
洗浄室で薬品を使うことから漏れないよう、また飛び散ってしまわないよう安全対策も考慮し、今回はこの素材がベストであると考えました。

そしてもう1つ、この間仕切り工事のポイントとなったのが、工場内の天井高です。

構造の安全を数値で“見える化”する

この工場の天井高はおよそ6mあります。
新たに設置する洗浄コーナーの部屋の高さは2.7mに設計しているため、
部屋の上部には大きなスペースが生まれることになります。

それを聞いたお客様から
「空いたスペースを活用したい。部屋の上に荷物を置けるようにはできないだろうか？」との新たなご相談がありました。

構造が弱いと上に物は載せられないため、対荷重のあるしっかりとした骨組みを作らなければなりません。

そのために「たわみ計算」（構造計算）を行い、何kgまでの重さなら許容できるかを数値で正確にはじき出し、
柱や梁のサイズ、部材、下地の数などを特定したうえで施工へと進めました。

【施工後の効果】現場で働く社員さま目線から見た改善点

この金属洗浄室には手押し台車でひんぱんに搬入出を行うと聞き、
出入口は上吊り式の片引き戸に。下にレールがないので台車がスムーズに
通行でき、荷物の出し入れが容易に行えるようになりました。

さらに片引き戸とは別に、中にある大きな洗浄機をメンテナンス等で
搬入出するためのシャッター付き大型開口部を設けています。

薬品を使う部屋なので、十分な風量をもつ換気扇も新たに設置。
洗浄作業が安心してできるようになったとお喜びの声をいただいています。

修繕工事情報

一級建築士がいるからこその安心感

今回従業員の動線に配慮し、台車が通れるスペースを確保したことで、社員の安全を確保し、生産効率を上げることはわが国の法律にも[安全配慮義務]が明記されており、働きがいのある職場づくりは企業の務めです。

また、修繕工事することで働く職場環境の改善につながり、
結果として社員のやる気を左右するだけでなく、生産性や離職率にも影響してきます。
職場環境内の清潔さ、最近では感染対策が徹底されているかどうかも大きく左右します。

職場環境を改善するためにはいくつかのポイントがありますが、
現状を把握することで明確になる問題点が見えてきます。

今回のように、建物の内部に後から設ける部屋の場合、構造計算をせずに経験値のみで進める施工業者さんも少なくありません。
もちろんそれでも法的な問題はないのですが、安全に「絶対」はあり得ないというのが当社の考え。

数値が根拠となり、より大きな安心・安全を得られるなら、それに越したことはありません。
構造計算を難なく行える一級建築士が社内にいるのも、ダイワ工業の大きな強みです。

修繕工事

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